普段なにげなく使っているSDカードやUSBメモリ。
一時的な保存用に使用しているのであればいいのですが、バックアップをとらずにそのまま放置しているとどうなるか、不安になってきます。
SDカードやUSBメモリ、どちらもフラッシュメモリが入っています。
今回はSDカードとUSBメモリの寿命について紹介します。
目次
SDカードとUSBメモリの特徴
SDカードの特徴
薄くて軽量なSDカードは、様々な電子機器で広く使われています。
デジカメやデジタルビデオカメラなどに使われているのは、幅24㎜、高さ32㎜、厚み2.1㎜サイズのSDカードです。
携帯やスマホではmicroSDカードと言われる幅11㎜、高さ15㎜、厚み1㎜の小型化されたSDカードが使われています。
USBメモリの特徴
パソコンのUSBポートに接続するだけで、データ保存ができるUSBメモリは、最も身近なパソコンの記憶メディアです。
ほとんどの場合、面倒な設定は不要で、取扱がラクで、データの書き換えは何度でも行えます。
フラッシュメモリとは?
フラッシュメモリとは、電気的にデータを書き換えることが可能で、電力を供給しなくてもデータを保持することができる(不揮発性の)半導体メモリです。
電気がいらないので、SDカードやUSBメモリは、何にも接続しないで放置していても、中のデータは消えていないのです。
このフラッシュメモリですが、「書き換え」はできないのです。
データを書き換えは、一度「消去」してから「書き込み」を行う必要があります。
フラッシュメモリは半永久的に使えない!
フラッシュメモリには寿命があります。
書き込む回数とデータを保持する期間に上限があり、頻繁に読み書きしていると寿命が短くなります。
設計上は数万回の書き換えに耐えられるようにはなっているようですが、それでもハードディスクなどに比べてデータの欠損率が高いので、永久保存には向いていません。
とくに、ノーブランドなどの安価なUSBメモリは、劣化が早いようです。
データを持ち運ぶための道具だと割り切って使うほうが無難です。
つまり、使えば使うほど寿命が短くなるという事です。
また、フラッシュメモリはファイルを保存したまましばらく放置していると、データが消えてしまうことがあるようです。
一気にデータが壊れるというよりは、部分的にデータ欠損が起こるようですので、気づかない場合もあります。
メーカーでは、データ保持期間は数10年はもつとされているようですが、保管する場所や環境、使用状態によっては、4、5年でデータが消えてしまう実例があるようです。
使わずに保管していても、データが消えることがあるので、長期保存には向かないという事です。
静電気やマイクロ波による破損
フラッシュメモリの寿命を一揆に加速させるものに、静電気があります。
特に冬場の乾燥した状態で、SDカードもUSBメモリの端子部分を、直接手で触るなどすると、静電気でデータは一発でなくなることがあるようです。
また、マイクロ波で加熱させる電子レンジも要注意です。
SDカードの入ったスマホを、電子レンジの上に置くと、これも一発でデータはなくなるようです。
構造上の破損
SDカードやUSBメモリも、デジカメやパソコンに抜き差しして使用します。
フラッシュメモリの寿命はまだでも、この抜き差しで接続部分が壊れる可能性があります。
接続部分の壊れは、デジカメやパソコン側の接続部分も起こる可能性はあります。
逆向きに無理に差そうとして、一発で壊れた実例もありました。
SDカード、USBメモリに寿命が来たらどうなる?
壊れるパターンとしては、以下のような症状があるようです。
- ドライブとして認識しなくなる。
- 読み書きができたり、出来なかったりする。
- 読み込みだけはできるが、書き込みができない状態となる。
このような症状が発生しだしたら、寿命がきている状態だと考えてよいと思います。
どうにもならなくなる前に、バックアップをとって別なSDカードやUSBメモリに交換する必要があります。
直る場合があったとしても、一度バックアップをとってから、フォーマートできるかなど、調べてから使った方が良いようです。
まとめ
SDカードやUSBメモリの寿命は、おおまか4~5年と考えた方がいいようです。
大切な写真や動画データをUSBメモリに保存しっぱなし、SDカードに撮りっぱなしというのは良くありません。
CD-RやDVD-Rなど円盤メディアに書き込んでおいて保存するか、HDDに保存する方が良いですね。
ただし、CD-RやDVD-Rも、光線に弱く、HDDも振動に弱いという点があります。
最近、多く使われるようなってきたSSDもフラッシュメモリです。
同じように寿命があります。
SDカードやUSBメモリは、永遠に使えると思っている方が多いようです!
残念ながらデータを保存できるメディアとしては、他の媒体に比べて寿命は短いようです。
どんなメディアも完全な物はありません。
SDカードやUSBメモリは一時的に保存する媒体として使用し、大切なデータは、必ず二つのメディアにバックアップをとっておく事が大事です。